芝生の目土を完全ガイド!役割・時期・方法・効果・注意点まで徹底解説

目土 お手入れガイド

目土とは、芝生の表面に薄く土を撒く作業のことです。目土は、時期や方法を間違えると逆効果になることもあります。

なぜ目土が必要なのか?芝生にもたらす嬉しい効果

目土は、芝生にとって様々な嬉しい効果をもたらしてくれます。目土は芝生の健康と美しさを保つために、欠かせない作業です。

芝生の根を乾燥や病気から守る効果

芝生の隙間に目土を入れることで根の乾燥を防ぎ、病気から守る効果があります。特にサッチングの後は、芝生に隙間ができるので、目土で隙間を埋める必要があります。

芝生の密度を高めて雑草の侵入を防ぐ効果

根の隙間に目土が入ることで芝生の密度が高まり、雑草が繁栄しにくい芝生になります。

芝生の凹凸を整えて美しい景観を作る効果

目土により凸凹を修正することで、芝刈りの時に芝生を一定の高さに刈り取ることができるので、美しい景観を維持できます。

目土のベストな時期は?芝生の生育サイクルを知ろう!

目土を行うのに最適な時期は、気象の違いや芝生の生育状況によって異なりますが、一般的には以下の表を参考にしてください。

時期(頻度)暖地型芝(日本芝)ポイント
春(1回程度)4月~5月新芽が伸び始める時期。
夏(やらない)7月~8月高温多湿期、夏は避ける
秋(1回程度)9月~10月生育が活発な時期
冬(やらない)12月~2月休眠期は行う必要はない
  • 日本芝は、春と秋の生育期に目土を行いましょう。
  • 夏は高温多湿で芝生が弱るため、目土は控えましょう。
  • 日本芝の場合は、冬は休眠期なので、目土を行う必要はありません。

目土の方法をマスターしよう!初心者でも簡単

目土の方法は簡単です。以下の手順でやってみましょう。

準備するもの

  • 目土 (水はけの良い土)
  • 堆肥など(必要に応じて土とブレンド)
  • ふるい (目土から土の塊や殻を取り除く)
  • スコップ
  • 一輪車 (目土の運搬)
  • トンボまたはレーキ (目土を均一にならす)
  • ほうき(目土を芝の隙間に入れる)
  • ジョウロまたはホース (散布後に水やりをする)

目土用の土は、山砂や川砂、黒土など、粘土質でなければ特に問題はありませんので、皆様の地域で流通している目土を使用すればリーズナブルに作業ができます。地元で流通している目土がわからない場合は、お近くの造園業者に聞くと良いでしょう。

また、ホームセンターなどにも芝用の目土(肥料入りも有る)は売られているので、少量であれば そちらを利用しても良いでしょう。

目土のやり方

目土は厚く撒きすぎると、光合成が妨げられたり芝生が蒸せたり酸欠などで弱る原因になります。1回あたりの目土の量は、敷く厚さを 5mm程度にして、芝の葉が隠れないように目土を均すことがポイントです。

1. 芝生の状態を確認

下記の状態の場合は、目土をする前に、芝生をキレイに整えておくことが必要です。

  1. 雑草が生えている(雑草を取り除く)
  2. 芝生が長い(芝刈りをする)
  3. サッチが蓄積していたらサッチングをする。

2. 目土をつくる

一輪車の上などで目土をつくると効率が良いです。

  1. 土をふるいにかける (細かい土の場合は不要)
  2. 土に堆肥を混ぜる(必要に応じて)

※市販品の目土の場合は、この作業は必要ありません。堆肥入りの目土もあります。

3. 目土を散布する

  1. スコップなどで目土を全体に薄く撒き散らします。
  2. トンボまたはレーキを使い、 目土を均一に薄く広げます。
  3. ほうき等で、均一に広げた目土を芝の隙間に落とし込みます。

ほうき等で芝生を掃くと、芝生の隙間が広い箇所には目土が多く落ちるため、一見すると、レーキで均した直後は均一に見えても、実際は目土が足りていない箇所がわかります。

4. 水やりをする

目土を均した後は、目土が芝生になじむように意識しながら、たっぷりと水やりをします。水やりで芝の葉に付着した目土もキレイの落とせます。

目土後のケアも忘れずに!美しい芝生を維持するために

目土を行った後は、適切なケアを行うことで、芝生をより美しく保つことができます。

  • 水やり 散布後、数日間は土壌が乾燥しないように、こまめに水やりを行いましょう。
  • 目土後、芝生の根が伸び始めたら(1週間~2週間程度)、肥料を与えましょう。

【まとめ】目土でよくある失敗と対策

失敗例症状・原因対策
目土を入れすぎる芝の葉を完全に覆ってしまうと、芝が弱る目土の厚さを 5mm程度に抑え、少量ずつ均等に撒く
目土が均一じゃない目土が一部に偏ると成長にムラができたり、水はけが悪くなる目土をレーキなどで均一に均す
目土の種類を間違える不適切な目土を使うと生育が悪くなる芝生に適した目土(粘土質はダメ)を使う
目土を入れるタイミングが悪い時期を誤ると芝が痛む春(4~5月)や秋(9~10月) に実施する
目土を入れた後の管理不足乾燥や栄養不足で芝が弱る水やりを徹底 し、必要に応じて 肥料を与える

芝生の目土入れは、適切に行えば芝の健康を保ち、美しい芝生を維持できます。しかし、間違った方法で行うと逆効果になることも。適切な量やタイミングを守り、均一に撒くことを意識して、より良い芝生を育てましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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